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【完全版】iDeCoはしない方がいい?メリット・デメリットを徹底解説!

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目次

iDeCoとは

iDeCoとは「個人型確定拠出年金」とも呼ばれる年金制度。

自分で設定した金額を毎月拠出(積み立て)し、金融商品を購入することで資産運用をする制度で、基本的には運用した金額は60歳以降に受け取ることになります。

iDeCoの一番の特徴は自分で年金を作るということ。

公的年金(いわゆる「年金」)がいつまで続くのか、生活できるだけの金額を貰えるのか、不安ですよね?そんな公的年金では補えない可能性のある老後資金に上乗せするように、自分で年金を作ろう!とする「もうひとつの年金」です!

たしかに今でも「もらえる年金が減った!」ってニュースで見たことがあるよ…!

数十年後はもっと金額が減っているかもしれないよね…だから政府も自分の老後資金は自分で確保して!って考えているんだ

iDeCoのメリット・デメリット

iDeCoのメリット

iDeCoには節税メリットがたくさん!

∖iDeCoの節税メリット3選!∕

  • 【積立時】掛け金が全額所得控除
  • 【運用時】運用利益が全額非課税
  • 【受取時】受け取り方で節税効果!

それぞれのタイミングによって受けられる節税効果が異なります!それぞれの内容を見ていきましょう!

【積立時】掛け金が全額所得控除!

まず一つ目が積立時。iDeCoでは拠出した(=積み立てた)掛け金は全額所得控除の対象になります!

例えば…

年収500万円の人が毎月1万円、年間で12万円をiDeCoに拠出した場合、支払った12万円の全額が所得から差し引かれます。

その結果、所得税住民税が軽減され、節税効果を得ることができるのです。(このケースでは年間で24,000円の節税につながる!)

節税額はその人の年収や積立額によって変わってくるので一概には言えません。自分がiDeCoを始めた時にどれくらい節税効果を期待できるのかはこちらのサイトで1分あればシミュレーションできます!(iDeCoの公式サイトです)

∖iDeCoのシミュレーションをしてみる!∕

【運用時】運用利益が全額非課税!

iDeCoでの節税効果は運用時にも!

通常、投資で得た利益(運用益)には約20%の税金がかかります。

例えば…

200万円投資して受け取り時に300万円になっていた場合、元本の200万円利益が100万円でていることになりますよね。

通常はその利益100万円に約20%の税金、金額でいうと20万円がかかってしまいます。

その結果、受け取れる金額は元本込みで280万円(利益100万円のうち、20%の20万円は税金として引かれてしまう)に。

せっかく増やしたお金なのにそんなにとられちゃうの?

通常の投資ならそうなっちゃうんだ…

ですが、iDeCoを通じて投資を行えば、投資で得られた利益には一切税金がかかりません!先ほどの例で言えば、税金として差し引かれていた20万円が自分のものになり、300万円満額を受け取ることができます!

【受取時】受け取り方で節税効果!

最後にもっとも大切な運用資金の受け取り時の節税効果です。

iDeCoでは運用資金の受け取り方法には「一時金形式」「年金形式」「一時金+年金の併用形式」3通りがあります。それぞれの受け取り方によって、控除方法が変わってきます。

スクロールできます
受け取り方法控除方法メリットデメリット
一時金形式退職所得控除・運用期間が長いと節税効果が大きい
手数料が少なくなる
・運用期間が短いと節税効果が小さい
他に退職金を受け取る場合、節税効果が小さくなるかも
年金形式公的年金等控除・運用を継続するため受取額が増える
・公的年金の受け取りを繰り下げ、年金額を増やせる
手数料の負担が大きくなる
公的年金とともに受け取ると節税効果が小さい
一時金+年金の併用形式退職所得控除+公的年金等控除・他の退職金に合わせ、節税効果を最大化できる
・それぞれの受け取り方のいいとこどりができる
・併用受け取りができない金融機関もある
・資金計画が複雑になる

またはこちらの投稿も参考にしてください!

自分に合った受け取り方法をもっと知りたい!という人ははこちらの記事で簡単解説!

iDeCoのデメリット

iDeCoには次のデメリットがあります

  • 60歳まで資産を引き出せない
  • 手数料が必要
  • 積立額に上限がある

それぞれのデメリットを解説していきます!

60歳まで資産を引き出せない

iDeCoでは途中で資金を引き出すことや、解約することが原則できません

たとえiDeCoを運用中に大きなお金が必要になっても途中で引き出せなくなっています。なぜならiDeCoの目的は老後資金の確保。途中で資金を引き出せてしまうと、資産を作ることができなくなるからです。

もちろん、100%解約できないというわけではありませんが、その条件はとても厳しいものになっています。

【例外】iDeCoを解約できるケース

  1. 加入者が死亡した場合➡「死亡一時金」として受け取り可能
  2. 加入者が高度障がい者になった場合➡「障害給付金」として受け取り可能
  3. 一定の条件を満たした場合➡「脱退一時金」として受け取り可能

※一定の条件とは次の5つをすべて満たす場合

  • 自営業者などで保険料の支払いが免除されている
  • 障がい給付金を受けていない
  • iDeCoの掛け金支払期間が通算1ヵ月以上3年以下、または積立額が25万円以下
  • iDeCoまたは企業型DCの資格喪失から2年以内
  • 企業型DCから脱退一時金を貰っていない

すごく…難しそうだね…

だから基本的には途中で解約できないって考えておくのがいいね

iDeCoを始めるときは必ず余剰資金で始めるようにしましょう。

手数料が必要

iDeCoを始めるときや利用するときには手数料が必要になってきます。具体的には、iDeCoの加入時拠出時(積立時)資金を受け取る時移管(転職・離職)をする時です。

スクロールできます
支払先国民年金基金連合会金融機関運用商品
手数料の
種類
新規加入時や
移管時
拠出時
(その都度)
還付時運営管理手数料移管手数料受け取り時
手数料
信託報酬
金額2,829円105円1,048円金融機関によって異なる商品により
異なる

投資を行う際は手数料は1円でも少なくするのが原則。特にiDeCoの場合は長期間の投資になります。1円の手数料の差も数十年運用すれば、数万円、数十万円の差に変わります。特に、金融機関や運用商品を選ぶ際は徹底的に手数料が少ないものを選びましょう。

オススメの金融機関はSBI証券だよ!選べる商品数が豊富で、つみたてNISAでも人気な商品も対象になっているんだ!

積立額に細かな上限がある

iDeCoで積み立てを行う際には上限が設定されています。ただ、この上限がかなり複雑職種公的年金の被保険者種別企業年金制度の加入状況などによってバラバラです。

iDeCoを始めるときは自分の上限を確認して開始するようにしましょう。

\拠出限度額の確認はこちら!/

iDeCoの拠出限度額について:第1号被保険者である自営業者は月額6.8万円(国民年金基金または付加保険料の合算枠)、第2号被保険者である会社員・公務員の場合、会社に企業年金がない会社員は月額2.3万円、企業型DCに加入している会社員は月額2万円、DBと企業型DCに加入している会社員、DBのみに加入している会社員、公務員等はは月額1.2万円、第3号被保険者である専業主婦(夫)は月額2.3万円
出典:https://www.ideco-koushiki.jp/start/#step1

ちなみに、上限は人によってバラバラだけど、最低運用額は一律で5,000円って決まっているよ!

2024年12月の制度改正で公務員などの掛け金上限12,000円/月20,000円/月に引き上げられる予定

iDeCoの運用商品は2種類

iDeCoで買える商品にはどんなものがあるの?

iDeCoの対象商品は大きく分けて2つ!「元本確保商品」と「投資信託」があるよ!

iDeCoで運用できる商品は「元本確保商品」と「投資信託」の2種類に分けることができます。iDeCoをこれから始める人にとって一番気になる運用商品選びについて解説します!

元本確保商品

元本確保商品とは定期預金や保険商品のこと。

元本確保商品であれば、満期まで保有すれば元本割れはしないというメリットがあります。一方で、その分リターンが少なかったり満期まで保有しなかった場合の元本保証はないというところがデメリット。

手数料のことを考えると、資産を増やすことには向いていない商品なんだ…

投資信託

もう一つが投資信託

投資信託って?

投資信託とは、私たちが積み立てたお金を投資のプロに運用してもらうことで、高い収益を得ることができる金融商品のこと。

投資信託は株式債券不動産など、多くの商品をひとまとめにした商品

投資信託は元本確保商品とは違い元本割れのリスクはあります。一方でうまくいけば多くのリターンも期待できる商品になっています。

元本確保商品がいいのか、投資信託がいいのかは、その人の年齢資産状況によって変わるよ!
・50代で十分な運用期間が確保できないから安全志向で元本確保商品にしよう!
・銀行貯金がたくさんあるから多少のリスクはあっても高いリターンを狙って投資信託
など、自分に合った方法を選んでね!

iDeCoはどんな人にオススメ?

iDeCoに興味が出てきたけど、iDeCoってどんな人にオススメなの?

特にiDeCoに向いている人は公的年金や退職金が少ない人にオススメ!

iDeCoを始めるにあたって、一番オススメできるのは公的年金や退職金が少ない人です。

iDeCoは老後の資金を自分で準備することを目的とした制度。多くの人は老後資金を公的年金や退職金で賄うことをイメージしているはず。もしも公的年金や退職金の金額に不安を感じているならiDeCoで資産形成をするのがオススメ!

退職金制度がない会社に勤めている人や、個人で仕事をしている個人事業主など!

また、iDeCoは節税メリットを得ながら長期の運用を前提としたもの。

そのため、若いうちからiDeCoを利用することで大きな節税メリットと、安定した資産運用を行うことができます。資金に余裕があり、長期間の運用ができそうな方にもiDeCoはオススメな制度です!

投資は長期間続ければ続けるほど、リスクは小さくなって安定した資産運用になるんだ!
資金に余裕があるなら20代や30代の若い人もオススメ!

iDeCoと同様に、国が準備したお得な投資制度のNISA他の投資初めて投資を行う方に向けて、投資の基本をこちらの記事で紹介しています!安全に投資を始めてみたい方は参考にしてください!

きーだ
投資家FP
大学生で将来のお金に不安を覚え資産運用に目覚める。
FP2級の試験にも合格。

就職後、「奨学金-300万円→資産500万円」を手取り16万円でも達成。

この経験から「低収入×20代×お金初心者でもできるお金の増やし方」を発信中。

社会人2年目(24歳)。投資歴4年目。

好きな食べ物はポンデリング。

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この記事を書いた人

きーだのアバター きーだ 投資家FP

大学生で将来のお金に不安を覚え資産運用に目覚める。
FP2級の試験にも合格。

就職後、「奨学金-300万円→資産500万円」を手取り16万円でも達成。

この経験から「低収入×20代×お金初心者でもできるお金の増やし方」を発信中。

社会人2年目(24歳)。投資歴4年目。

好きな食べ物はポンデリング。

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